今さら聞けない、お盆の成り立ちと目的を改めて学ぼう

毎年8月15日前後はお盆の時期です。実家に帰省してお墓参りをするという人も多いでしょう。お盆はご先祖様の霊が帰ってくる日ではありますが、詳しい成り立ちや目的を知っているという人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、お盆の成り立ちや目的、風習についてお話します。また、新型コロナウィルスの影響で、帰省が難しい場合にはどうすれば良いのかもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

お盆の由来とは?


お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、または「盂蘭盆(うらぼん)」と言います。これらはサンスクリット語で逆さ吊りを表す「ウラバンナ」から来た「盂蘭盆会経」というお経が元となっています。

盂蘭盆会経は、お釈迦様の弟子が、地獄で苦しんでいる母親を救うエピソードからできたお経です。
昔、お釈迦様の十大弟子に目連(もくれん)という人がいました。目連は神通力で何でも見通す力を持っており、自身の亡き母親が地獄で逆さ吊りの刑を受けて苦しんでいることを知ります。

何とか母を苦しみから救いたいと思った目連は、お釈迦様に相談しました。すると、「旧暦の7月15日(現在では8月中旬辺り)に、多くの僧を供養すれば、功徳によって母親を苦しみから救えるでしょう」と教えられました。

そこで目連が教え通りにしたところ、母親は苦しみから救われ、無事に往生できたというものです。

その後、盂蘭盆会経が日本に伝わった結果、旧暦の7月15日には先祖に感謝して供養をする「お盆」が生まれたのです。

お盆の目的

お盆の目的は、お盆の時期に霊界から現世へ帰ってくる先祖の霊を迎え、供養をして日頃の感謝を伝えることです。
ご先祖様がいたからこそ、今の自分があるということを思い出して、感謝の気持ちを込めてお迎えしましょう。

お盆の風習


お盆の風習は地域や宗派によって異なります。一般的にはご先祖様をお迎えするための「迎え火」、あの世へお送りするための「送り火」、ご先祖様の霊を祀る「精霊棚」、魂の乗り物である「精霊馬・精霊牛」が挙げられます。

送り火・迎え火

送り火とは、ご先祖様の魂が迷わず家に戻って来られるように、目印として焚く火のこと。

「焙烙(ほうろく)」と呼ばれる素焼きの平らな皿の上で、皮をむいた麻の茎である「オガラ」に火をつけます。焚く場所は玄関やお墓で、お墓で焚いた場合は火を盆提灯に移して家まで持ち帰ります。

送り火も迎え火と同じ焚き方です。家の中で火を灯し、玄関先やお墓まで魂をお送りします。

精霊棚

精霊棚は「盆棚」とも呼ばれ、お盆の間ご先祖様の魂を祀る場所です。棚や台の上に真菰(まこも)で編まれたゴザを敷いて、四隅には葉の付いた青竹をくくりつけます。青竹の上の方にしめ縄を張り、位牌の裏側のしめ縄には素麺や昆布、ほおずきを下げましょう。
棚の上には位牌や精霊馬、お供えの花や物を並べます。

精霊馬・精霊牛

お盆の時期に、割りばしや爪楊枝を4本刺した、動物のような形のキュウリやナスが供えられているのを見たことがありませんか?
キュウリは「精霊馬」、ナスは「精霊牛」と呼ばれ、ご先祖様の魂があの世とこの世を行き来する際の乗り物です。

魂が家に戻って来る時は、足の早い「精霊馬」に、帰る時は現世からのお土産をどっさりと積んでゆったりと帰ることができる「精霊牛」に乗ると言われています。

お盆に帰郷できない場合は?


近年はお盆の時期でも仕事が休みにならずに、帰省できないパターンが増えつつあります。また、最近では感染症のリスクがあり、帰りたくても帰郷できないという人も多いでしょう。

お盆に帰郷ができず、お墓参りができない場合は、実家にお供え物を送って供養の意思を表しましょう。お供え物はご先祖様や故人が好きだったものや、お菓子や花などを用意するのがベターです。

お盆はご先祖様の霊を迎えて供養をする日!日頃の感謝を伝えよう


ご先祖様の魂は、子孫の供養を受けて清められることで神になっているものとされています。普段何気なく生活していますが、毎日無事に過ごせているのは神となったご先祖様が見守ってくれているからなのです。お盆の時期は、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えましょう。

ご先祖様は守護霊となって私たちを助けてくれるとも言われています。
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